老農夫 ①

-希望engineです-

五月晴れ

福島をはじめとして、東北地方は田植えの終盤戦。
種まきから30~40日で田植えとなる。当然goldenweakは他人事。
どんな仕事でも繁期はあるが、米作農家の繁期は春と秋、行楽シーズンと重なる。
でも米作農家から泣き言は聞こえない。
整然と植え付けられた緑田の姿は清々しく見事で、五月晴れの中、
日々濃く緑を増す田んぼの有様は
冬期の殺伐とした農地のからの再生感に満ちる。
農家ならではのdynamismを味わえる。

老農夫

田植えを終え、
手塩にかけた田んぼの片隅に立ち、穏やかな目線でたたずむ老農夫の後ろ姿には喜びがあるが、はたして例年の様な達成感はあるだろうか、、、。
片時も離れない放射線被害・風評被害に対する恐れと不安。
後何回、緑田を自分自身で耕作出来るのか、、、2桁には到底届かない限られた時間の中での稲作、第四コーナーに仕掛けられていた原発事故、重すぎるだろう。

彼らの世代はまさに外的要因に翻弄され続けた世代だけに辛すぎる。
過酷な減反政策・米価低迷・自由化・猫の目農政・規模拡大路線を選択しない米農家は容赦なく置き去りにする行政、、、挙げたらきりがない。
極みは、行政から彼は農家として認定されていない事実。
認定基準があまりにも画一的であり、地域営農体制の中で‘担い手’とされるごく1部の農家に資金とサービスが集約され、消えて逝く自称農家リストに彼は入る。
国の基幹作物生産維持・農地保全の観点からはいたしかたない側面も理解できるが、資金的に贅沢すぎるサービスを後ろだてに、勇んで新型トラクターの展示会に参加して行く農家側に問題はないのだろうか。

それほど積み重ねてはいないが、
希望engine自身の海外経験・農業関係者との交流の中で常に感銘を受けるのは、営農コストの主たる農機の使用期間が、明らかに日本の2倍以上の事実。
新型トラクターを自慢げに乗り回す農家は軽蔑される。
特に欧州では国土保全・食糧政策・景観維持のために使用される税金の何たるかを充分に理解した上で、自助努力を惜しまない農家のみが農家と認定される。
国が農家に支出する金額の大きさだけではない、
その質に於いては雲泥の差がある。

言うまでもないが老農夫のトラクターは見たところ20歳以上、キャビンなど付いてい
ない雨風上等の代物。
誰が彼を農家と認定するべきか。
行政であってはならない事だけは確かだ。
認定農業者制度、、、疑問が残る。

老農夫からの相談事そんな彼から今年2月に相談を受けた。
8年ほど前にも1度、今回で2度目。
実は彼は希望engineの父の友人。
寡黙だが地域活動には骨身を惜しまず参加される愛すべき方だ。
ただし顔からして頑固一徹、日焼けしつくした肌には迫力さえ感じる。
前回は無農薬にて健全水稲育苗する方法、‘無灌水播種とパイプセットプール育苗を教えろ’との事。
拙い説明しか出来なかったが完璧に理解された様で
次の年、律儀にも周囲の農家に教えても良いかと訪ねて来られた。
彼の世代からの技術的相談は極めて稀、正直嬉しく話し込んだ記憶と以下の言葉が残る。
    手軽に省力化を図れる除草剤、過度の大型農機は必要ない、
    有る程度の規模拡大以上は手抜きにつながるだけだ、
    味にこだわるから自然乾燥にこだわる。
こんな素敵な老農夫の手塩にかけた米は涙が出るほど美味いだろう。
そして、この被災地の一隅に佇む老農夫の生き様に光をあてられたら
この国の危うい農業の将来に、希望を見出せるに違いない。
今回の相談

‘今年こそ 孫に 俺の米を胸張って食わせたい、田んぼの除線教えでくんねが’
待ってました~教えるし~手伝うし~単細胞の希望engineは即答したのは言うまでもない。

老農夫②に続く

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希望便り(5月16日)。

ふくしま希望市場は5月23日にサイト設立1周年を迎える。

震災直後、須賀川市や鏡石町近隣の生産者は「いずれ風評被害で農産物は売れなくなる。一人でも多くの人たちに知ってもらい、買ってもらおう」と互いにスクラムを組みネットワークを形成した。

ウェブ制作会社や広告会社など、異業種の企業もこれに賛同し震災から約40日という異例の速さでサイトがスタートした。風評の壁は思った以上に高く、時間を追うごとに明るみになる放射能問題やセシウム検出のニュース。それでも私たちは困難に立ち向かい、安全の担保を手探りながら続けてきた。

そして全国の皆さんからの温かいご支援や激励など、数えきれないほどのお力をいただき無事に1周年を迎えることができた。一足早いが、ここで御礼の意を表したいと思う。

1周年を迎えられたことに感謝し、今月末まで希望市場の商品をご購入いただいたお客様には岩瀬牧場のヨーグルトと天栄村のリンゴジュース(いずれとも取扱商品)を同梱させていただきたいと思う。

今後ともふくしま希望市場の応援をよろしくお願いいたします。

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希望便り(5月14日)。

ふくしま希望市場の拠点となる、鏡石町 岩瀬牧場の農作業のお手伝いをした。

岩瀬牧場では、毎年5月下旬からシャクヤクが咲き始め、「シャクヤク祭り」というイベントを開催している。今回は、シャクヤクをきれいに咲かせるためのネット張りと草むしりを行った。

既に植え込まれたシャクヤクの上に、網目約10㎝四方となるネットをかぶせていく。網からきちんと出してやることで、ストレスのない生育が期待できるのだという。

また仕上げとなる草むしりは一部耕運機を使用するものの、ほとんどが手作業。近隣の農業従事者約20名総出でまる一日の作業だった。圃場もそうだが、花壇もきれいに管理されていると生育はもちろん、見る側の心もきれいに洗われていくようだ。農作業は、人の心も豊かにしてくれるものだ。


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希望便り(5月8日)。

希望engineによる、「現地除染」の意味。

報道機関より知られる除染と、希望市場が考える除染では、考え方が異なる。一般的な除染は高圧洗浄機で洗い流す・表土剥離その後汚染土を移動などなど、汚物を移動させる「移線」作業となる。

しかし希望市場ではその「移線」距離を極力少なくすることでコスト削減にも寄与することができると考えている。汚染土の移動(移線)も、その対象となる圃場(田んぼや畑)内で完結するいわゆる現地除染が大前提だ。

なぜ現地除染なのか。土は先祖代々受け継がれ培ってきた金額には変えられない遺産。表土剥離によっていちばん「おいしい」表層を廃棄されたのでは、圃場が痩せてしまい使い物にならなくなってしまう。土は捨てたくない・だが除染はしなければならない。その思いを形にしたのが、「ふくしま希望除線方式」である。

農家にとって、土は命。それを簡単に棄てるわけにはいかないのである。その点をもっと理解いただきたいものである。

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現地除線

―希望engineです―

皆さんのイメージする除染の姿は

以下の様なものだろうか。
建物・道路・立木を高圧水で洗い流す。
校庭・庭・芝生の土を剥ぎ取りうず高く仮置き。
落ち葉を拾い集め袋詰めしうず高く仮置き。
側溝に濃縮堆積した汚染土を袋詰めしこれも仮置き。
度々報道映像で紹介される通りの、こんなところでしょうか。
これらの作業後には劇的ではないが、ある程度の環境放射線低減に効果的なのは確か。放射線を高濃度に含んだ土壌を中心とした汚染物を、次々に場所を移し最終的に処分地(いまだに未定)へ移動して行く。
つまり放射線汚染物の効率的移動作業が除染です。言い換えれば、移線となる。

では、除染のそのものの核心が移線とすると、

農地にあてはめて除染を考えた場合不都合な状況がみえてくる。
そう、、、はぎ取った土は二度とその農地へは戻らない。失われる。
特にはぎ取対象の農地表土・上層作土は、
農地土壌に対する外的環境とのターミナル。
例えると地球の環境を守るオゾン層的な役割を持つ。
更に土壌理化学性・土壌微生物層を左右する作物生産の要として最も重要な土壌部位。
おまけに、理想的な表土・作土の形成には10~100年単位の先人からの汗を要する。
農業者としての切なる願いとして、農地表土は失いたくない。
何とかしたい、、、。
その想いを胸に、ふくしま希望市場設立準備期間から、この放射線災害を憂える
志のある多くの方々の英知と汗を集結し、除線方式を創出させてきた。

ここに現時点で第4版まで進化した‘ふくしま希望除線方式’と命名された農地除染探
究の概略を以下紹介する。
お気ずきかも知れないが‘ふくしま希望除線方式’で言う除染とは
拡散残留した放射線のみが汚染の正体そのもので、汚物が広がっている印象を連想される除染と言う表現を止め、以降、除線と昨年4月から表記している。

関東圏にまで広範囲に及ぶ低線量放射線汚染地帯に最適な農地除線方法は、

以下の4項に主眼を据えて仮説・検証を繰り返し成果を上げるに到った。
①あくまで農家の所有する現有農機使用による自助努力による除線である事。
-恐ろしく遅く迷走する行政対応を待つ事を否とし、行動する事を是とする-
②除線完了後、その農地からの作物への放射線移行を限りなく0に出来る事。
-信じがたく高い暫定基準、何も努力しないでその基準に甘んじる姿勢を否とする-
③除線行程で生じた移線対象表土を何年か後に従前地へ戻す事(現地除線)。
-除線コスト低減・仮置き場問題からの解放・恒久的農地地力喪失回避を是とする-
④放射線汚線が軽度農地の場合は、複数の作物放射線吸収阻害手法を組み合わせる。
-先行吸着(ゼオライト等の高CEC鉱物利用や堆肥施用効果)・希線・避線・免線
等の手法を組み合わせる。細部の解説はふくしま希望除線方式を参考されたい-

これらの項目に注目した具体的除線方法‘ふくしま希望除線方式’は発表時期により
、検証中や取りまとめ途中の場合もあり、最新の方法とは違うが比較的わかりやすくま
とめられた参考資料として第3者様が取り上げている以下の資料を参考とされたい。

・NHK あさイチ 食の安心のために 2011/6月(第1版ふくしま希望除線方式)
ameblo.jp/himawariyurikago/entry-11094592105.html
・現代農業(農文協)2011/10月号掲載(第2版ふくしま希望除線方式)
・ひまわりゆりかご2011/8月(第3版ふくしま希望除線方式)
ameblo.jp/sunflower-fukushima/theme-10042215654.html
最新の第4版ふくしま希望除線方式はお気軽にふくしま希望市場へメール下さい。資料
を送ります(メール添付 パワポにて)

現地除線

ふくしま希望除線方式と他の除染方式との決定的な違いは、前項の③と④に集約されている。そもそも現地除線は当方の造語であるため説明を要する事も一因だが、質問、問い合わせが多く、今回は、③の現地除線について述べる。

除線コスト低減の鍵は、はぎ取った汚線土壌の移線距離を限りなく小さくする事。
つまるところ、除線対象農地の中で除線を完結させてしまう事から現地除線とした。
言うまでもなく地力回復の為、従前箇所へ土壌を戻す場合にもコスト的優位性は発揮される。
具体的な現地除線イメージは、以下の通り

まず、長方形の畑を等分に6区(分割数は自由に設定)に分割
その1つの区画に5/6区画からはぎ取った(剥ぎ取り表土の深さは完全に放射線が検出されない深さを確認する)汚線土壌を1つの区画に積層し花壇化する。
表土をはぎ取った5/6区画は放射線含有の無い農地として再生する。当然5/6区画から生産される農産物は放射線含有の心配は無い。
ふくしま希望市場取扱い農産物全てが不検出(10ベクレル/kg未満)の理由がここにある。

そして現地除線の核心とも言うべき農地の片隅の1/6に積層された放射線を含有した
土壌で作った花壇(除線システム花壇)の話に移る。

現地除線=現地消線と言い換えた方が理解しやすいかも知れない。
そう、除線システム花壇にて農家の得意とする植物栽培技術をいかんなく活用し、花を栽培し、1/6に積層された土壌から放射線を吸収消滅させる。
痛快だが以下の注意点もある。
①除線システム花壇から汚染が広がらない工夫をする事。
-1/6に積層する前に積層予定地表面にゼオライトを敷き詰める-
-花壇周囲に排水溝を掘り最終端部にゼオライトを設置-
②除線システム花壇には肥料を施用しない事。
-肥料飢餓の状態を作り、花壇栽培植物によるより多くの誤放射線吸収を促す-
③栽培終了した残渣は確実に処理する事。
-自治体のごみ処分場にバグフィルターが設置されていれば生ゴミとして-
-バグフィルターが設置が無い場合には乾燥させ体積を最小にし保管、後日処理-
④栽培する花は個人的趣向も重要だが、放射線誤吸収係数の高い花を選択する。
-代表的な植物としてアマランサス、ひまわり、菜の花。花では無いがイネ科牧草、ソルガム、アカザ科植物等が選択肢となる-
-たねの入手容易性、メッセージ力、年間栽培体系の観点から初年度の消線実験には、夏にひまわり、ひき続き冬に菜の花の植栽体系を選択した-

昨年6月から現地消線実験を開始し現時点で数値化出来た部分のみであるが紹介する。
(試験細部は論文では無いので割愛する事をお許し下さい)
試験地 ふくしま希望市場生産者圃場、須賀川市内3個所(A、B、C)
今回はBのケース
5/6農地の表土5cmはぎとり後 小松菜栽培においてND(検出限界3㏃/kg以下)を実現し現在も栽培が続いている。
2011/06/03 露地畑5/6 の表土5cmはぎとり、1/6に積層除線システム花壇化
①土壌放射線測定、検証へ
2011/06/10 播種し苗の状態の ひまわりを花壇に定植
2011/10/11 ひまわり栽培終了
2011/10/20 ②土壌放射線測定、検証へ
2012/05/03 現在元気に菜の花が満開

結論として答えはまだ出せませんが、中間報告として
①から②の土壌放射線値を引いた値、土壌から減少した放射線値は概ね30~40%減少、その他の試験箇所にては50%以上の箇所もみられる。
厳密には時間経過による減衰と雨等の外的影響による流亡を考慮する必要があるが、単純に減少した数値を得た時には正直驚いた。
これはイケると実感。
除線システム花壇にて、肥料飢餓を故意におこさせながら1作ひまわりを栽培しただけでこの減少率。

行政により行われた各種除染試験に於いて息の根を止められた形の ひまわりだが
単に吸収移行する値が移行率1/2000と切り捨てる無謀さ(通常の栽培植物と比較した
ら充分に金メダル級)、、、福島復興のシンボルとして充分な存在感を期待していただ
けに、一筋の希望の光が喪失した感覚を覚えた行政サイドの発表でした。
同じ喪失感を感じた方は多いだろう。
本気で放射線を吸収させる工夫があった上での試験であったなら、、、悔やまれる。
関連した資料として以下を参考とされたい。

http://ameblo.jp/sunflower-fukushima/theme-10043195823.html
—————————————————————–
ひまわりさん、あなたの存在感極まりない其の姿。
地球のどの植物にも媚びていない立ち姿。
もしかしてご先祖様はイスカンダルから来たのでは、、、
不思議です。あり得ない事だがそんな気がしてくる。
あらぬ行政の発表に気分を害していることだろう。
わかるが、、、放射能汚染で苦しむ多くの人の為に
あなたの本当の力を教えて下さい。
——————————————————————

これからもひまわりを含め他の植物と共に植物の放射線吸収作用を利用した、
現地除線=現地消線検証を続けて行く。ご期待下さい。

憎々しい放射線を、美しい花によって土壌から取り去る。

なんか素敵でしょう~
ともすれば尖鋭的になりがちな放射線被害と戦う日常。
花を愛でながら放射線を土壌から消し去る。
確かに荒唐無けいと笑い飛ばす方もいるだろう。
だが爽やかな目覚めが少ない低線量被ばく地帯に身を置く
ごく普通の家族の朝を見守る
陽を浴びてすっくと伸びたつひまわりの姿に

希望を託したい。

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希望便り(5月1日)。

http://www.asahi.com/national/update/0428/TKY201204270716.html

若干古いソースだが、読んでいただきたい。東京の仲卸業者は、必要量が確保できないため生産地を偽って卸していたという。

「福島県産は福島県産として売ればいいのに」まずそう思った。福島県産を買ってください、売ってくださいと言っているのではない。消費者の権利を奪うなと言いたいのだ。

私たちは、消費者の皆様へ安全な農産物を購入してもらうために不検出品(検出下限値10Bq以下)のみ販売をしている。しかしそれでも福島県産品に対する懐疑的態度は改まることはない。「安全だから」「安心できるから」という理由で購入するのは消費者の選択できる権利であり、自由なのだ。しかしその権利や保証すら奪ってしまったら何を信じて購入したらいいのか。

有名な書き込みサイトでは「福島県産農産物は市場に流通させるな」や「放射能まみれの野菜を生産する農家こそ犯罪者」などと書き込みをする住人もいる。そういう考え方もあるだろう。しかしどうやったら安全性が高いものと認識してもらえるか、不検出品栽培を継続するための努力を怠らず日々を全うしている生産者もいる。

その中でこのような「産地偽装」を行うことは、作り手と消費者間の相互関係を根本から崩壊させる大罪であることに気づくべきだと思う。

氷山の一角でないことを願うばかりである。

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無冠の逸材

―希望engineです―

離農
読んで字のごとく結果的に農業をやめる事だが、
農業が嫌でやめる場合と、
どうしようもない事情で農業が出来なくなりやめる場合の二つがある。
嫌でやめる方はとっとと新しい生き方に舵を切ってもらうとして、
悲しい事だが放射線災害2年目の今年、
離農の危機にある専業農家がいかに多い事か、

一例を紹介する。
昨年12月上旬 支援土壌放射線測定で始めて彼の桃畑に立った時、目にした光景に2種類の感情がこみあげ眼がしらが熱くなった。
畏敬と驚愕 で暫く絶句し動けなかった。
そこには、50・100ベクレル/kg以下の農産物生産の為に間に合わせ的に仕上げられた行政主導の除染圃場ではない、真に放射線被ばく以前の放射線安全値を担保出来る完全除線された
桃畑が凛として存在した。
正に我々ふくしま希望市場が推進する5ベクレル/kg以下の農作物含有放射線量を目指す除線方式「ふくしま希望除線方式」が驚いた事に完璧に具現化され広がっていた。

彼との出会いは、昨年11/16日 福島市にておこなった「ふくしま希望除線方式」の専業農家向け支援講演。
その際参加していただいた約50名の農家の一人。
(11/16日 米作農家にとって特別な意味を持つ日だがその意味については、後日に)
18時に始まった講演は終了予定時間を大幅に過ぎても質問が続き、23時にて会場の規約にて強制終了。後日さらに詳しく話を聴きたいと当日名刺交換をした農家の1人だった。

畏敬と驚愕 の理由は11/16日の講演から現地放射線測定まで約3週間、、
到底その間に出来る除線仕事量では無い、少なくても1か月はゆうにかかるはず、、
と言う事は彼が自分1人で悩み、苦しみ、試行錯誤しながら最後の希望として到達した、放射線排除方法が奇しくも「ふくしま希望除線方式」そのものだった事実。

その時確かに、有冠のまやかし逸材とは違う孤高の無冠の逸材が居た。

後日、今年になり彼と二人で話す機会に恵まれた。

以下 彼と家族の被災後の動きと、彼が最後に発した言葉の要約である。
・3/11以降 周囲の震災被害者の手助けをしていた。
・日増しに放射線関連ニュースが報道され始め、子供が小さいため家族を連れ県外へと避難、各地転々とした後、落ち着き先として新潟を選んだ。
・その後は、桃畑のある福島と新潟との往復の日々。
・疲れと極度のストレスからか、体調を崩し検査入院。
・生命にかかわる事態と診断され家族の居る新潟で手術(今では全く問題なし)
・退院後直ぐに桃畑の除線を開始した。
・そして家族は未だ新潟。

「今年1人で精一杯桃を作る。今までこだわり抜いて有機で桃を作ってきたプライドがある。品質と安全性が評価されないまま、補償金頼りで農業を続けるつもりは更々無い。今年が最後の 桃 作りになるかも知れない。」

彼の言葉に
3種類の感情がこみあげ眼がしらが熱くなりとうとう1粒の筋を作った。
畏敬と驚愕と そして怒り

福島市の果樹専業農家K氏よ
貴方の命を削って実らせた 桃 を俺は食いたいぞ。
来年も、再来年も貴方が 桃 を作る限り俺は何が何でも食いたいぞ。

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希望便り(県内放送局より取材依頼)。

今朝、福島放送(KFB・テレビ朝日系列)より取材要請があったので対応した。取材内容の主旨は、4月より規制値が新しくなったことによりどう変わったか、見解を窺いたいとのこと。

希望市場としては、新基準になろうがスタンスは変わらないということ。昨年5月のスタート時より、一貫して国の定める基準値よりも厳しく設定してきた。今回100Bq/kgに引き下げられたが、それが何か?と言いたい。

現在のふくしま希望市場の基準値は10Bq/kg未満の不検出品のみ販売

かつての500Bqや今回の100Bqの数値で、消費者は安心しているのだろうか。99Bqですと記されている農産物を手に取って食べるのかと。もちろん、数値の低さを競う「ベクレル合戦」に参加する気は毛頭ないが、事故後1年が経ち消費者も放射能に対する知識を蓄えてきている今、国が定める新基準はあまりにも稚拙すぎる。

私は今回の取材で上記内容を踏まえ、安全と安心の意味の深さ・消費者理解を求める他にはまず生産者が安全性を確保して初めて消費者に購入選択してもらえる土俵に立てる立場にあるということを啓発した。

福島県内の方しかご覧いただくことはできないが、本日(23日)の夕方「SUPER J ちゃんねる ふくしま」にて放送予定。

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希望便り(希望engineのコメントについて)。

希望engineがふくしま新発売取材後、掲載されないことについてのコメントを書き込んだので先方に確認してみると「すでに決裁は降りているが掲載までにはもう少し時間がかかる」とのこと。

取材していただいてからだいぶ時間が経ってしまっているが、もう少し待ってみようと思う。ただ懸念されるのは、どのような内容で取材を受けたか(ふくしま希望除線方式の内容など)の記憶も薄れてしまっているし、当時公表していた講演の内容はその後の実証により変わってしまっている可能性もあるな。。

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専業農家の種類

―希望engineです―

大別して専業農家の種類は3つ。
①何てったってJA派 
②何てったって自立派 
③前2者の良いトコどり派

 良いトコどりを狙い、買って下さいとどこにでも手を出す千手観音(観音様すみません)の様な農家は論外として、今は②の『何てったって自立派』に注目したい。

 何故なら今回の放射線汚線被害に対する農家ストレステストが実施されたなら、間違いなく危機的状態が浮き彫りになる。
 集団指導生産販売体制のJA派を技術的・心情的に卒業された方が、新たな地平を求めて自然・有機農業技術を中核に据えた高品質・高安全性農産物の生産・販売を標榜する志の高い農家区分(当然例外も多々ある)だからである。

 身近で自ら命を絶たれた方も、長年の土作りと試行錯誤の積み重ねでずば抜けた品質の作物を作り上げる達人でした。
 志が高い分‘信号が黄色であるならみんなで渡れば怖くない’的な妥協を許さない心情に達したと容易に推察できるし、言いようの無い凄まじい憤怒の表現だったのかもしれない。

 被災2年目、県内の農家には少しずつではあるが行政の支援が届いている。
 しかし、あくまでも①の集団に対してのそれであり、②の集団・個人に対しての積極的働きかけは皆無に等しい。

 改正された暫定基準の100ベクレル/kgは、被ばく先進国(Belarus)の2倍。
 濃淡の差はあれ関東圏まで通常より高い空間線量が計測される現状に於いて、100ベクレル/kgを交通信号で言う『青色』と捉えるか、『黄色』と捉えるか、『赤色』と捉えるか、農家としての志が試されている。

 当然、行政サイドは『青色』と捉えるでしょう。
 しかし、昨年から多数の農家と接してきた経験から、間違いなく②の集団・個人の農家は、『黄色』、もしくは『赤色』と捉えている。

 この放射線に対する安全性スタンスは間違いなく風評被害ばかりでなく、食物の生産に携わる者としてのプライド醸成にも有効であることは言うまでもない。
 高品質・高安全性農産物を生産供給できるが、現状危機的状態の中で販売を模索している志の高い農家集団・個人に対し、希望市場として今までもそしてこれからも全力で支援して行く。
 その覚悟を記すとともに賛同いただける『希望だより』読者の皆様の更なるふくしま希望市場へのご支援をお願いいたします。

余談ですが!

 行政が『青色と捉える』身近な例として最適であるかはさておき、、、
 福島県が立ちあげている『ふくしま新発売』なるサイトの取材をふくしま希望市場自体と販売利益による農家放射線対策指導会、ふくしま希望市場が支援し徹底除染を行い農作物全品放射線不検出(検出限界5ベクレル/kg未満)を達成し、比較的高い汚染地区にて画期的成果を上げている農家さんへの取材とで、別々に計3回取材を受けているが、、、、取材からそれぞれ半年から3か月、、、かなりの時間が経っているが1度も紹介されていない事実。

取材時『県の検閲があるため紹介可非は不明』とは聞いていたが呆れてます。
次回取材要請は謹んで辞退いたします。

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